「整体に行っても肩こりが治らない…」そんな風に悩んでいませんか?
実は肩こりにはいくつかの原因があり、原因に合った適切な施術をしなければ症状が改善することはありません。
肩こりの原因を特定するためには、適切なヒアリングと身体を触って原因を探り特定する技術や経験が必要になってきます。また適切な施術をするには、相応の技術力も必要です。
そのため、原因を特定できずただマッサージのように”筋肉のコリ”のみを刺激するだけの施術だと効果がなく、肩こりが改善しません。
本記事では、2006年から治療院を経営しており約3万人の患者さんを見てきた私が、肩こりが治らない理由や肩こりの原因などを詳しく解説しています。
整体に行っても肩こりが治らない理由
ヒアリングや施術前のチェックが不十分
整体に行くと必ず最初にヒアリングを受けます。
年齢や運動習慣、体の不調や痛みがある部分など、施術を受ける前に体がどんな状態にあるのかチェックしていきます。
事前のヒアリングが不十分だと適切な施術を行うことができません。
またヒアリングだけではチェックできない身体の凝りや筋肉の固まりは、実際に身体を触って確認していきます。
ここで原因を特定できないと適切にアプローチできないため、症状が改善することはありません。
経験や技術不足
ヒアリングをしっかりと行い、身体をチェックし原因を特定できたとしても、原因に対して適切にアプローチできる”技術”を持っていなければ意味がありません。
また患者さんによって原因や身体の状態も様々であるため、適切な施術をするには豊富な経験も必要になってきます。
当院では、身体の”異常部位”を手を使って探り当てていきます。
特殊な検査法を用いて患者さんの知らない本当の痛みや不調の”原因”を探り、アプローチすることで、症状を根本的に解決します。
身体の異常部位や施術後の変化は患者さんも確認できるため、効果をしっかりと実感できる施術を行っています。
肩こりになる5つの原因
肩こりには大きく分けて5つの原因があります
本章ではそれぞれの原因について解説していきます。
自律神経型
自律神経型は、脳の血流や脳脊髄液の循環が悪くなり肩こりになるパターンです。
特に脳幹の機能が低下すると、首の上のほうから肩こりの症状が現れます。
※脳幹:呼吸、心拍、消化、体温調節など、生命維持に深くかかわる重要な働きをしている
また脳幹は首と頭の間に位置しているため、その付近が特に凝るのが自律神経型の特徴です。
実際の施術では後頭部の反射ポイントを刺激することにより脳幹の血流を良くしていきます。
ストレス型
ストレス型は軽いうつ状態が続き肩こりになるパターンです。
ストレスは脳で快・不快を感じ取り、脳の各部位に影響を与えるため、肩こりと同時に”耳鳴り”や”ふらふらする”といった症状が出てきます。
実際の施術では側頭骨の反射ポイントを刺激することにより、側頭葉の血流を良くしていきます。
手の使い過ぎ型
手の使い過ぎ型は文字通り手を使い過ぎてしまい、肩こりになってしまうパターンです。
例えば、スマホを使いすぎると、指から手首の付け根・腕と体の方に向かって影響を与えます。
結果的に、腕にある組織(前腕骨間膜)が慢性的に開き、頭から首、鎖骨や腕・手に繋がる神経を緊張状態にさせてしまい、肩が凝ってしまいます。
肩の痛みと同時に肩が凝ってしまうのが特徴です。
実際の施術では手のじん帯のゆるみを、ソフトな手技で調整します。
内臓のリンパ・血流の低下型
内臓のリンパ・血流の低下型は、内臓の働きが弱くなることで姿勢も悪くなり肩こりになるパターンです。
内臓の状態と体の状態は繋がっており、内臓が悪いと筋肉や筋膜、皮膚などに影響を及ぼします。
肩甲骨あたりが凝るのは、内臓のリンパ・血流の低下型のパターンが多いです。
実際の施術では直接内臓のリンパ・血流の流れの良くない箇所を探したり調整します。
また経絡・臓腑の気血の流れの調整も行います。
肩こりに影響する臓器
胃・肝臓・脾臓が不調だと肩こりを引き起こします。
不規則な食事や飲みすぎ、寝不足などが悪影響を及ぼすので気をつけてください。
足から型
足から型は、足の歪みから姿勢が悪くなり肩こりになるパターンです。
特徴として首の中央部分が凝ることが多く見られます。
さらに足のむくみによって冷えが引き起こされ、肩が凝ってしまうこともあります。
実際の施術では足底の肩こりに関係する箇所の歪みを調整します。
肩こりを防ぐために気をつけること
同じ姿勢を長時間しないことや、正しい姿勢を取ることで肩こりの発生を防ぐことができます。
ここでは近年スマホを触る時間が増えた方々に向けて、”手の使い過ぎ”に関して詳しく紹介します。
肩こりになる5つの原因の章でも紹介しましたが、”手の使い過ぎ型”は下記の流れで肩こりになってしまいます。
- 手を使いすぎる
- 前腕骨間膜がゆるむ
- 腕神経叢が緊張する
- 交感神経が緊張する
- 肩が凝る
スマホを使わないというのは、現代において難しいことだと思います。
そのため、”前腕骨間膜を締める”ことができる「手甲(さらし包帯)」を使って予防する方法がおすすめです。
「手甲(さらし包帯)」を使うと、前腕骨間膜のゆるみを防ぎ、肩がこりにくくなります。
※下画像にあるのが「手甲(さらし包帯)」氣光整体療法ブログより
また小指を意識して使うことも効果的です。
・スマホを使うときに人差し指や親指だけでなく小指も使う
・包丁を握るときに小指から握る
・力を入れるときは小指から力を入れる
今回紹介しているのはあくまで”予防”であるため、まずは整体に行って身体を改善することが大切です。
まとめ
本記事では、整体に行っても肩こりが治らない理由や肩こりの原因、日々の生活で気をつけることなどを紹介しました。
肩こりの原因をきちんと特定し、適切なアプローチができる整体院であれば、肩こりの症状は改善します。
肩こりに悩まれている方や整体に行っても改善しなかった方は、ぜひ当院へお越しください。
座った場合は、視線を真っすぐにして椅子と腰に隙間を空けないことが大切です。
骨盤を立てることを意識すると、自然と正しい姿勢で座れるでしょう。