仰向けになると腰が痛くなる主な原因として、反り腰が挙げられます。他には、マットレスの硬さや腰の病気などが影響していることもあります。
腰が痛くなる原因を把握することで、どのようにすれば仰向けで眠れるようになるのかがわかります。
本記事では、仰向けになると腰が痛くなる理由を詳しく解説。さらに腰が痛くて眠れない場合にすぐにできる対処法についてもお伝えします。
仰向けになると腰が痛くなることで悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。
仰向けで腰が痛くなる原因
仰向けになると腰が痛くなる場合、考えられる原因は次のとおりです。
- 姿勢の問題
- マットレスの問題
- 腰の病気
- 骨盤の障害
それぞれについて詳しく解説します。
姿勢の問題
反り腰の場合、仰向けになって股関節を伸ばした時に、腰の反りが強調されて痛みが出ます。
反り腰とは股関節の前面や太ももの前面にある筋肉の緊張により、骨盤が過度に前傾して常に腰が反った状態になることです。
骨盤が前傾することで、背骨のカーブが通常よりも強調され、腰の筋肉が緊張します。
仰向けの状態で股関節を伸ばすと骨盤の前傾も強くなるので、背骨のカーブが急になり、腰が痛くなります。
マットレスの問題
柔らかすぎるマットレスを使うと、仰向けで寝たときに腰が沈み込んでしまい、痛くなることがあります。体が沈み込んだ際に、腰の部分で「くの字」に体が折れ曲がってしまい、腰部に負担がかかるのです。
また古いマットレスを使うと、柔らかすぎて体圧が腰に集中しやすくなります。腰が痛くなる原因になるので、古いマットレスを使っている場合は、適度な硬さのマットレスに買い替えるのもおすすめです。
腰の病気
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの腰の病気を抱えている場合も、仰向けで腰が痛くなることがあります。これらの腰の病気を判断するためには、まずは整形外科を受診してレントゲンを撮る必要があります。
とくに足がしびれる場合は、病気が悪化しているケースもあるので、腰痛と足のしびれを併発している場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
骨盤の障害
仙腸関節障害と呼ばれる骨盤の障害を抱えると、仰向けに寝たときに腰の痛みを感じることがあります。仙腸関節障害の場合、腰の少し下部のお尻あたりに痛みを感じやすくなる点が特徴です。
仙腸関節とは、仙骨と腸骨と呼ばれる骨盤のパーツをつなぐ関節で、そこがズレたり炎症を起こしたりすると仙腸関節障害を発症します。
重労働やスポーツで骨盤に負担がかかったり、妊娠で骨盤が緩んだりすると仙腸関節障害になる可能性があります。
仰向けで寝ると腰が痛くて眠れないときの対処法
仰向けで寝ると腰が痛くて眠れないときは、まずはクッションを敷いたり、横向きで寝たりしましょう。
それでも痛みが取れない場合は、マットレスの状態をチェックして必要であれば買い替えることをおすすめします。
仰向けで起こる腰痛への対処法を紹介するので、参考にしてください。
クッションを敷く
反り腰の影響で仰向けによる腰痛が起こっている場合は、仰向けの状態で膝の下にクッションを敷くと腰の痛みを軽減できる可能性があります。
反り腰の場合、股関節をまっすぐに伸ばすと、腰の反りが強調されて腰が痛くなります。
そこで膝の下にクッションを敷くと、股関節を曲げた状態にできるため、腰の反りが強調されずに腰にかかる負担を軽減できるのです。
横向きで寝る
横向きで腰を丸めた状態で寝ると、腰の反りが緩和されるため、寝た状態でも腰が痛くなりにくくなります。
横向きになると不安定で寝づらくなる場合は、上部側の足を前に出してひざ下にクッションを入れると、体勢が安定しやすくなります。
マットレスを変える
マットレスを変更する場合は、体が沈まない適度な硬さのものを選びましょう。
自分の体に合ったものを選ぶためにも、マットレスの販売店に行き、実際に横になってみることをおすすめします。横になった際に、次の点をチェックしましょう。
- 腰が沈み込んでいないか
- 寝返りをしやすいか
- 特定の部位に圧迫感があったり、痛みを感じたりしないか（適度に体全体に体圧を分散できているか）
仰向けで寝ると腰が痛くなる状態を解消するためのストレッチ
仰向けで寝ると腰が痛くなる場合は、ストレッチをして反り腰を解消するのもおすすめです。
股関節前面の筋肉や太ももの前面の筋肉が硬くなると、反り腰になりやすくなります。
それらの筋肉をストレッチして、仰向けに寝ても腰が痛くならない状態を目指しましょう。
股関節のストレッチ
股関節には腸腰筋と呼ばれる筋肉があります。腸腰筋は、腰骨および骨盤から伸びて太ももの内側に付着する筋肉です。
ストレッチのやり方は、立った状態で実践する方法と寝た状態で実践する方法の2パターンあります。
立った状態で実践する場合
立った状態で実践する場合は、次の手順で行ってください。
（左側の腸腰筋をストレッチする場合）
- 右側の足を大きく前に踏み出す
- 両手を膝の上に置く
- 体を前方にスライド指せるように移動する
左側の股関節に伸ばされている間隔があれば、しっかりとストレッチできています。立って腸腰筋をストレッチすると、腰が痛くなる場合は寝た状態で実践してみましょう。
寝た状態で実践する場合
寝た状態で腸腰筋をストレッチする場合は、次の手順で行ってください。
（右側を伸ばす場合）
- 仰向けに寝る
- 左側の足を抱きかかえる
- 右側の足が空中に浮かないように、ふくらはぎと太ももの裏を地面につける
以上を実施して右側の股関節に伸ばされている間隔があれば、正しくストレッチできています。
寝た状態でストレッチをすると、腰の負担がなくなるうえに、腰が反り過ぎないため腰痛を悪化させずに腸腰筋をストレッチできます。
太もも前方のストレッチ
太ももの前面をストレッチする際は、壁に手を付き片方の足を持ち上げると実践できます。次の手順を踏んでみてください。
（左側を伸ばす場合）
- 壁の横もしくは前に、腰をまっすぐにした状態で立つ
- 壁に手をついて左足を持ち上げる
- 足を持ち上げる際は腰を反らないように注意する
以上を実践して太ももの前面に伸ばされている感覚があれば、しっかりとストレッチできています。
仰向けで寝ると腰が痛くなる状態が治らない場合は？
眠る体勢を変えたり、マットレスを変更したりしても仰向けになると腰が痛くなる場合は、まずは医療機関に相談することをおすすめします。
さらに整体院にも相談すると、腰の痛みを軽減できるでしょう。
医療機関を受診する
医療機関を受診して腰に病気がないかどうかチェックしてもらいましょう。
腰の病気にかかっている場合は、医師の指示に従って適切な処置を受けてください。
炎症が悪化している場合は、医療機関から処方してもらえるシップや鎮痛薬を一時的に使用するのも眠れる状態になるための1つの手段です。
しかし、薬を使い続けるのも内臓への負担になるので、根本的な改善を考える必要があります。
その際には、整体院に相談して原因を見つけたり、適切な施術を受けたりするのもおすすめです。
整体院に相談する
整体院に相談すると仰向けで腰が痛くなっている原因がはっきりするかもしれません。根本原因がわかれば、そこに集中してアプローチすることで効率的に腰痛を改善できます。
反り腰になっているのは、「どこの筋肉が硬くなっているからなのか？」あるいは「筋力不足が原因なのか？」といったことをはっきりさせることが腰痛改善の近道です。
腰とはまったく異なる場所に原因が見つかるケースもあるので、仰向けに寝ると腰が痛い状態を根本的に解消したい場合は、技術力のある整体院に相談しましょう。
仰向けで腰が痛くなる場合は整体院に相談しよう
仰向けで腰が痛くなる場合は、江戸川区西葛西のカミヤ治療院にご相談ください。カミヤ治療院では、徹底したカウンセリングのもとで、仰向けに寝ると腰が痛くなる原因について調べます。
さらに検査でわかったことを患者さんに丁寧に説明して施術に入るから、安心して整体を受けられる点が特徴です。
ソフトな刺激で心地の良い施術を受けられるとの感想も頂いており、老若男女問わずさまざまな方に整体を受けていただけます。
仰向けで腰が痛くなる状態を、早く何とかしたい場合は、ぜひカミヤ治療院にご相談ください。