江戸川区のママへ|産後の骨盤の悩み、本当の原因は「足元の崩れ」だった?専門家が教える根本改善ガイド

この記事を書いた専門家

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神谷 昌志 院長のプロフィール写真

カミヤ治療院 院長 神谷 昌志

施術家歴27年。鍼灸師・マッサージ師国家資格保有。

整形外科勤務を経て、2006年に江戸川区西葛西にカミヤ治療院を開業。
「あなたが回復すれば、あなたの周りも元気になる」をモットーに、これまで数多くの産後の女性の悩みに向き合ってきました。

体の不調を根本から見つめ直し、健やかな毎日を取り戻すお手伝いをいたします。

その痛み、その体型の悩み。一人で抱え込まないでください

出産という大仕事を終えたお母さんたちへ。喜びとともに、これまでとは違うご自身の体に戸惑いを感じていませんか?

産後のよくある悩み

産後のよくある悩み

  • 「抱っこや授乳のたびに腰がズキっと痛む…」
  • 「妊娠前のズボンが、お腹周りだけどうしても入らない…」
  • 「体重は戻ったはずなのに、下腹だけがぽっこりしている…」
  • 「くしゃみをした時に、少し尿が漏れてヒヤッとする…」

これらは、多くの産後の女性が経験する、非常によくある悩みです 。育児に追われる毎日の中で、

「産後だから仕方ない」「いつか治るだろう」と、ご自身の体のサインを見過ごしてしまいがちです。  

しかし、これらの不調は「仕方ない」ことではありません。それは、あなたの体が「バランスが崩れているよ」と教えてくれている大切なサインなのです。

そして、そのサインの根本原因を正しく理解し、適切に対処することで、体は必ず応えてくれます。

この記事では、江戸川区で27年以上にわたり多くの産後の不調と向き合ってきた専門家の視点から、

その悩みの「本当の原因」と、今日からできる「具体的な解決策」を、どこよりも詳しく、

そして分かりやすく解説していきます。

不調のドミノ倒し:あなたの骨盤を歪ませる「浮き指」のメカニズム

多くの整体院では、「産後の骨盤の歪みは、出産そのものが原因」と説明されるかもしれません。

それは間違いではありませんが、物語の半分でしかありません。

なぜ、出産後も骨盤の歪みが続き、様々な不調を引き起こすのでしょうか?

その答えは、多くの場合、あなたの体の一番下、「足元」に隠されています

私たちの体は、精密に組まれた建物のようなものです。

そして、その最も重要な「土台」が足です。もし、その土台がグラグラだったら、

その上に立つ柱(脚)や骨組み(骨盤、背骨)がどうなるか、想像してみてください。

生体力学の連鎖:足元から始まる姿勢の崩壊

不調のドミノ

不調のドミノ

不調のドミノは、多くの場合、「浮き指」という、一見些細な足元の問題から倒れ始めます。

第一のドミノ

土台の不安定化:「浮き指(うきゆび)」

「浮き指」とは、立っている時や歩いている時に、足の指が地面にしっかりと接地せず、浮き上がってしまっている状態を指します 。クッション性の高すぎる靴や、脱げやすい靴を履く習慣があると、足指が地面を掴む本来の機能を忘れ、この状態に陥りやすくなります 。

第二のドミノ

重心のズレ:「かかと重心」

足指という体の前方の支えを失うと、体重は無意識のうちに後方、つまりかかとに偏ってしまいます(後方重心)。本来、足裏全体で分散すべき体重が、かかとに集中する。これは、体が常に後ろに倒れそうな、非常に不安定な状態です。

第三のドミノ

骨盤の代償運動:「骨盤の傾き」

後ろに倒れそうになる体を支えるため、体は無意識にバランスを取ろうとします。その最も大きな調整役となるのが骨盤です。体は骨盤を傾けることで、重心を安定させようとするのです 。この傾きには、主に2つのパターンがあります。

骨盤前傾と骨盤後傾の比較イラスト

骨盤前傾タイプ:

骨盤が前に倒れると、バランスを取るために腰がぐっと反ります。これが「反り腰」です。反り腰は腰の筋肉に常に負担をかけ、慢性的な腰痛の原因となります。さらに、内臓を支える腹筋が引き伸ばされて弱まり、内臓が前に押し出されることで「ぽっこりお腹」が作られます。また、イラストにあるように、「お尻が出っぱる」、「ふとももがはりやすい」といった状態にもつながります。

骨盤後傾タイプ:

骨盤が後ろに倒れると、背中が丸まり「猫背」になります。この姿勢は、お尻の筋肉が使われにくくなるためヒップラインの崩れにつながり、肩こりや首の痛みを引き起こします。

つまり、あなたが感じている「腰痛」や「体型の崩れ」は、骨盤そのものの問題だけでなく、実は足元の「浮き指」から始まった、全身の姿勢のドミノ倒しの最終結果である可能性が非常に高いのです。

なぜ新米ママは「ゆる履き」と「土台の崩れ」に陥りやすいのか

では、なぜ特に産後の女性が、この「浮き指」や「ゆる履き」に陥りやすいのでしょうか。

それには、産後の女性特有の、身体的・生活的な理由が深く関わっています。

まず、赤ちゃんのお世話に追われる毎日を想像してみてください。

玄関先で靴紐を丁寧に結ぶ時間すら惜しい。さっと履けるスリッポンや、

紐を緩めっぱなしのスニーカーを選んでしまうのは、ごく自然なことです。

身体的な変化も、無視できません。

妊娠中には「リラキシン」というホルモンが分泌されます。

このホルモンは、赤ちゃんがスムーズに産道を通れるよう、骨盤周りの靭帯を緩める働きをします。

この影響は産後もしばらく続き、骨盤だけでなく、足のアーチを支える靭帯なども含め、全身の関節が緩く、不安定な状態になっているのです。

この靭帯が緩んだ「グラグラ」な時期に、脱げやすい「ゆる履き」の靴を履くとどうなるでしょうか。

靴の中で足が滑らないよう、無意識に足指を反らせて緊張させてしまいます。

この毎日何千歩と繰り返される無意識の緊張が「浮き指」を定着させ、

ただでさえ不安定な骨盤の歪みを、さらに助長してしまうのです。

これは、お母さんたちの「せい」ではありません。

育児を最優先する優しさと、ホルモンによる身体の変化が重なって生まれる、産後特有の「落とし穴」なのです。

※江戸川病院スポーツ医学科が、ホルモンバランスの変化や姿勢、体重増加によって引き起こされる産前産後の腰痛・骨盤帯痛の原因と、運動療法を中心とした治療法について解説しています。

江戸川病院:産前産後の腰背部痛・骨盤帯痛

土台の再建:今日からできる、安定を取り戻すための第一歩

原因が分かれば、対策は驚くほどシンプルです。

専門的な施術を受ける前に、まずはご自身の足元から、体の土台を再建する習慣を始めましょう。

産後ケアのステップ

産後ケアのステップ

1 ステップ1:玄関先での30秒革命「踵(かかと)ロック」

浮き指を防ぎ、足元を安定させる最も簡単で効果的な方法が、スニーカーの紐の結び方を見直すことです。

目的は「靴と足を完全に一体化させる」こと。

準備: まず、靴紐を一番つま先に近い穴から、すべて大胆に緩めます。

踵を合わせる: 靴に足を入れたら、つま先を少し上げ、踵を地面に「トントン」と2〜3回軽く打ち付けます。これで、足の踵と靴の踵が隙間なく収まります。これが全ての基本です。

下から順に締める: 踵がずれないよう、つま先側の紐から順に、一つひとつ丁寧に引き上げて締めていきます。足の甲全体が優しく包み込まれるようなフィット感が理想です。

【最重要ポイント】一番上の穴まで通す: 多くの人が使っていない、一番上の靴紐穴(シューホール)。必ずこの最後の穴まで紐を通してください。この穴を使うことで足首が驚くほど固定され、歩行中の踵の浮き上がりを物理的に防ぎます。これが「踵ロック」の神髄です。

しっかり結ぶ: 最後に蝶々結びで固く結びます。歩行中に緩まないよう、キュッと力を込めてください。

たったこれだけのことで、歩行時の安定感は劇的に変わります。
足指が地面をしっかりと捉える感覚を取り戻すための、最も重要な第一歩です。

2 ステップ2:育児中の「ながら姿勢」改善

日々の何気ない動作が、骨盤に負担をかけています。少し意識を変えるだけで、体はぐっと楽になります。

授乳・抱っこ時: 自分が赤ちゃんに覆いかぶさるのではなく、授乳クッションなどを活用して赤ちゃんの方を自分の体に引き寄せましょう。椅子に深く腰掛け、背もたれを使い、両足をしっかりと床につけることが大切です。

赤ちゃんを抱き上げる時: 腰から曲げるのはNG。必ず膝を曲げてしゃがみ、体全体で抱き上げましょう。

体の支えを再教育する:安全で簡単なセルフケア

固まってしまった足指の機能を目覚めさせ、骨盤を支える筋肉を優しく再教育するための、

自宅でできる簡単なセルフケアをご紹介します。

痛みを感じる場合は無理せず中止してください。

あなたは足指歩きが出来ますか?

産後の骨盤リカバリー・ルーティン

産後のための優しい骨盤リカバリー・ルーティン

エクササイズ名 やり方 意識するポイント 頻度の目安
足指歩き(尺取虫ウォーク) 裸足になり、足指の力だけでじりじりと前に進む。 上手く出来ますか?「足指だけで地面をグーパーして進む」足指を鍛えることが目的。 1日1〜2分
骨盤ゆらし(膝パタパタ) 仰向けに寝て両膝を立てる。息を吐きながら、両膝をそろえたままゆっくりと左右に倒す。 肩が床から浮かないように。腰回りの筋肉が優しく伸びるのを感じる。 左右10回ずつ
お尻上げ(ブリッジ) 仰向けで膝を立て、足は肩幅に。お尻をキュッと締めながら、ゆっくりと腰を持ち上げる。 お尻の筋肉で体を持ち上げる意識。腰を反らしすぎない。 10回を1セット
座ったまま股関節ストレッチ 椅子に座り、片方の足首を反対側の膝の上に乗せる。背筋を伸ばしたまま、ゆっくり上体を前に倒す。 お尻の外側が「痛気持ちいい」程度に伸びるのを感じる。 左右30秒ずつ

足指歩き(尺取虫ウォーク)

やり方: 裸足になり、踵と足裏の大部分を少し浮かせ、足指の力だけでじりじりと前に進む。

意識するポイント: 上手に進むことより「足指だけで体を押す」感覚を脳に思い出させることが目的。

頻度の目安: 1日1〜2分

骨盤ゆらし(膝パタパタ)

やり方: 仰向けに寝て両膝を立てる。息を吐きながら、両膝をそろえたままゆっくりと左右に倒す。

意識するポイント: 肩が床から浮かないように。腰回りの筋肉が優しく伸びるのを感じる。

頻度の目安: 左右10回ずつ

お尻上げ(ブリッジ)

やり方: 仰向けで膝を立て、足は肩幅に。お尻をキュッと締めながら、ゆっくりと腰を持ち上げる。

意識するポイント: お尻の筋肉で体を持ち上げる意識。腰を反らしすぎない。

頻度の目安: 10回を1セット

座ったまま股関節ストレッチ

やり方: 椅子に座り、片方の足首を反対側の膝の上に乗せる。背筋を伸ばしたまま、ゆっくり上体を前に倒す。

意識するポイント: お尻の外側が「痛気持ちいい」程度に伸びるのを感じる。

頻度の目安: 左右30秒ずつ

これらのセルフケアは、体の土台を安定させ、専門的な施術の効果を最大限に引き出すための重要な準備となります。

江戸川区のママのための専門家ケアガイド

セルフケアは非常に重要です。

しかし、長年の癖や出産による大きな変化を元に戻すには、専門家による正確な診断とアプローチが必要になる場合があります。

ここでは、専門的なケアを検討する際の疑問にお答えします。

よくあるご質問(FAQ)

よくあるご質問(FAQ)

あなたの回復のパートナー:カミヤ治療院のアプローチ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

産後の不調からの回復の道のりは、一人ひとり違います。

カミヤ治療院は、その道のりに寄り添う、あなたのためのパートナーでありたいと考えています。

当院の約束:根本原因にアプローチする優しい整体

私たちの施術の根幹にあるのは、「不調の本当の原因は、痛む場所にはない」という考え方です。

腰が痛いからと腰だけを揉む。肩が凝るからと肩だけをほぐす。

そういった対症療法は行いません。

私たちは、足元から頭のてっぺんまで、体全体のバランスを丁寧に見つめます。

そして、なぜそこに負担がかかっているのか?その根本原因を探り出すことから始めるのです。

当院独自の「じん帯バランス整体」は、バキバキと音を鳴らすような強い刺激ではなく、

体の深層部にある靭帯や筋膜に優しく働きかける、非常にソフトな施術です。

産後のデリケートな体でも、リラックスして受けていただくことができます。

患者様の声

主人の紹介で知りました。産後の体のズレや、今までの生活でのクセでできたゆがみなどを整えていただいてます。

体だけではなく、内臓まで整えてくださるのは驚きでした。

咳でも悩んでいましたが、体を整えていただいているうちに治りました。

ほんとうに辛かったので有り難いです。家に帰ってからのホームケアの方法や、

普段の過ごし方のアドバイスもしてくださるので、日に日に体がよくなっていく気がします。

※施術効果には個人差があります。

笑顔を取り戻すための、あなたの第一歩

もしあなたが、「もうこの不調と付き合っていくしかない」と諦めかけているのなら。

ぜひ一度、私たちにお話を聞かせてください。

あなたの体が本来持っている「治る力」を引き出し、あなたが再び笑顔で、

軽やかに毎日を過ごせるよう、全力でサポートします。

カミヤ治療院は、東京メトロ東西線・西葛西駅から徒歩2分の場所にあります。

経験豊富な女性スタッフも在籍しておりますので、安心してご相談ください。

あなたの体と心の声に、一緒に耳を傾けてみませんか?