
「手首が痛くてステロイド注射を打ったけれど、数週間で痛みが戻ってしまった」
「サポーターで固定して半年も安静にしているのに、スマホを持つだけで激痛が走る」
もしあなたがこのような「治らないドケルバン病」にお悩みなら、その痛みは手首だけの問題ではないかもしれません。
一般的に、ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)は手の使いすぎが原因とされ、安静や注射で改善するケースが大半です。
しかし、「教科書通りの治療で良くならないケース」が臨床現場には確実に存在します。
歴27年の臨床経験から言えることは、そのしつこい親指の痛みは、手首ではなく「首(頸椎)からの神経トラブル」が引き起こしている可能性があるということです。
これを専門的には「頸椎症性神経根症」による関連痛、通称「偽性(ぎせい)ドケルバン病」と呼ぶことがあります。
この記事では、標準治療で改善しない方のために、意外な痛みの震源地である「首」との関係について解説します。
【必ずお読みください】危険なサイン
手の麻痺(動かせない)、激しいしびれ、筋力の急激な低下(ペットボトルの蓋が開けられない等)が見られる場合は、重度の神経障害の可能性があります。整体ではなく、直ちに整形外科専門医を受診してください。
本記事は、病院の検査で手術適応ではないと診断された方に向けた内容です。
1. なぜ、手首の治療で治らないのか?
まずは、あなたの痛みが「本物(手首由来)」なのか、「偽物(首由来)」なのかを知ることから始めましょう。
一般的なドケルバン病(本物)
手首の親指側にある腱(短母指伸筋腱・長母指外転筋腱)が、使いすぎによって炎症を起こし、腱鞘(トンネル)が腫れて狭くなっている状態です。
- 主な原因: スマホの使いすぎ、産後の抱っこ、ピアノ、テニスなど
- 有効な治療: 安静、湿布、ステロイド注射、手術(腱鞘切開)
(※参考:日本整形外科学会「ドケルバン病」)
首由来の痛み(偽性ドケルバン病)
手首の腱そのものには大きな炎症がないにもかかわらず、首から指先へつながる神経が過敏になり、手首に痛みを感じている状態です。
- 主な原因: ストレートネック、デスクワーク、猫背などによる頸椎の歪み
- 特徴: 手首を治療(注射や手術)しても、大元の「神経の興奮(首)」が収まっていないため、痛みが何度も再発します。

2. その痛み、「首」から来ているかも?セルフチェック
あなたの痛みが「手首の問題」なのか「首の問題」なのか、簡単な動きでチェックしてみましょう。
以下の項目に2つ以上当てはまる場合、首のケアが必要な可能性が高いです。
【偽性ドケルバン病(首由来)チェックリスト】
- 手首の患部を押しても、飛び上がるほどの激痛ではない(なんとなく痛い)
- 首を後ろに反らしたり、痛い側に傾けると、手首や親指にビリッとくる
- 手首だけでなく、肩こりや腕のだるさ、肩甲骨の内側の痛みを常に感じている
- お風呂で首まで浸かって温まると、手首の痛みも少し楽になる気がする
- ステロイド注射を2回以上打ったが、痛みがぶり返している
【判定】
これらに当てはまる方は、手首の安静だけでは不十分かもしれません。
神経の通り道である「首の環境」を整えることが、解決への近道になります。
3. メカニズム解説:なぜ首が悪いと指が痛むのか?
「首が原因で指が痛くなるなんて本当?」
不思議に思うかもしれませんが、人体の配線図(解剖図)を見ると理由は明らかです。
首の骨(頸椎)の6番目付近から出る神経(第6頸神経根)は、首から腕を通り、まさに「ドケルバン病の痛む場所(親指側)」へと繋がっています。
(※参考:MSDマニュアル プロフェッショナル版「神経根疾患」)
ホースの水に例えると…
- 手首(出口): 水が出ない
- 首(根元): ホースが踏まれている
出口(手首)ばかり掃除しても、根元(首)が踏まれていたら水は出ませんし、異常な圧力がかかりますよね?
これと同じで、首元で神経が圧迫されたり引っ張られたりすると、その信号が末端の手首で「痛み」として誤認されることがあるのです。
これが、「手首に注射をしても効かない(場所が違うから)」という理由の一つです。
4. 当院のアプローチ:脳整体で「神経の通り道」を開く
カミヤ治療院では、治らないドケルバン病に対して、手首へのアプローチだけでなく、全身のつながりを調整する「脳整体」や「構造医学」の視点で施術を行います。
- 鑑別検査(ジャクソンテスト・スパーリングテスト等):
まずは、本当に首が原因かどうか、整形外科的テスト法を用いて慎重に鑑別します。 - 頸椎の調整:
ボキボキ鳴らすような危険な施術は行いません。数ミリ単位の優しい圧で頸椎のズレを整え、神経がスムーズに通る隙間を確保します。 - 手首の圧着:
炎症が残っている手首には、独自の手技で関節を「圧着(安定化)」させ、物理的な負担を減らします。

5. 【臨床報告】マウスが握れなかった50代女性のケース
「仕事を変えるしかないと諦めていました…」
都内で事務職をされているKさん(50代女性)。
半年前から右手の親指に痛みを感じ、整形外科で「ドケルバン病」と診断されました。
ステロイド注射を2回打ちましたが、効果は一時的。パソコンのマウスを握るだけで電気が走るような痛みがあり、「もう仕事を辞めるしかない」と当院に相談に来られました。
【当院での見立てと施術】
検査をすると、手首の腫れは少ないものの、「首を右後ろに倒すと親指に痛みが走る」という反応が顕著でした。典型的な「首由来(偽性)」のパターンです。
手首には直接触れず、頸椎のカーブを整える施術を中心に週1回のペースで通っていただきました。
【経過】
- 初回: 施術後、「あれ?腕が軽い」と変化を実感。
- 3回目: 仕事中の激痛がなくなり、違和感程度に軽減。
- 現在: 痛みなくフルタイムで勤務を継続中。「原因が首だったなんて驚きです」と喜ばれています。
※施術の効果には個人差があり、成果を保証するものではありません。
よくある質問
Q
整形外科には通い続けたほうがいいですか?
はい、ぜひ併用してください。
激しい炎症がある場合は、整形外科での注射や薬が非常に有効です。当院の施術は、薬では届かない「神経のバランス」や「構造」を整えるものです。医療機関と整体、それぞれの得意分野を活かすことが早期回復の鍵です。
Q
自分でできるケアはありますか?
首への負担を減らすことが最優先です。
手首のストレッチも大切ですが、もし原因が首にあるなら、「スマホを見る時に下を向かない」「枕の高さを合わせる」など、首の環境を良くすることが、結果的に手首の痛みを減らすことにつながります。
最後に:その痛み、諦める前に「視点」を変えてみませんか?
「ドケルバン病=手首の使いすぎ」
この常識にとらわれていると、本当の原因を見落としてしまうことがあります。
もしあなたが、標準的な治療を続けても出口が見えないのなら、それは治療法が間違っているのではなく、「アプローチする場所」がズレているだけかもしれません。
あなたの親指の痛みが、実は首から助けを求めているサインだとしたら。
西葛西のカミヤ治療院で、一度その「神経の配線」をチェックしてみませんか?
あなたの「治りたい」という気持ちに、プロの視点でお応えします。
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