「乱れた自律神経を整えたい」
「でも、忙しいからできることが限られる…」
以上のように悩んでいる場合は、飲み物を工夫して自律神経を整えてみてはいかがでしょうか。
今回は自律神経を整える飲み物を紹介します。
有効成分が含まれる飲み物や効果的な飲み方、心をリラックスさせるハーブティーについてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
自律神経を整える飲み物の特徴
自律神経を整える飲み物には、睡眠の質を高めたり、自律神経を整える作用のある栄養素を含んでいたりする特徴があります。
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
睡眠の質を高める飲み物
睡眠の質と自律神経には強い関連性があり、睡眠の質が高くなると自律神経が整いやすくなります。
そのため自律神経を整えたい場合は、睡眠の質を高めるような飲み物を飲むと良いでしょう。
カルシウムを含む温かい飲み物
カルシウムが脳神経細胞に作用することで、長く眠れるようになることが科学研究で報告されています。(参考:カルシウムが眠りの長さを決める マウス実験で解明|Science Portal 科学技術振興機構)
一方でカルシウムを脳神経細胞が取り込めなくなると、睡眠時間が短くなるようです。
つまりカルシウムを摂取することで、眠りにつきやすくなり、睡眠の質も高くなるといえます。
さらにホットミルクなどにして温めると、心身がリラックスして眠りやすくなりますよ。
お酒は睡眠の質が低下する
よく眠れるようになる飲み物として、勘違いされやすいのがお酒です。
お酒を飲むと寝入りがよくなる効果は期待できますが、お酒の効果が薄くなると逆に覚醒してしまうデメリットもあります。
そのため、お酒を飲んで眠ってしまうと、睡眠の質が逆に悪化するので注意しましょう。
自律神経を整える作用のある栄養素を含む飲み物
自律神経を整える作用のある栄養素は次のとおりです。
- カルシウム
- ビタミン
- GABA
以上の栄養素を含む飲み物を飲むと自律神経が整いやすくなります。
カルシウム
先述したようにカルシウムには、睡眠の質を高める効果がありますが、さらに自律神経の一部である交感神経の働きを抑制する効果も期待できます。
交感神経とは人間が活動状態にあるときに優位に働く神経で、ストレスや生活習慣の乱れで過剰に働くことで、自律神経のバランスの崩れにつながることがあります。
カルシウムは牛乳や豆乳などに含まれるので、自律神経の乱れが気になるときは積極的にとるとよいでしょう。
ビタミンB群
ビタミンB群には、自律神経の働きを整える効果が期待できます。
とくにビタミンB6やB12などを含む飲み物は、交感神経の興奮を抑えて自律神経の乱れを整える効果が期待できます。
ビタミンB6は、交感神経の働きを抑制するセロトニンやGABAの材料になります。
またビタミンB12は、自律神経を構成する神経細胞の膜の材料となる成分です。
GABA
GABAはリラックス効果のある成分で、野菜やぬか漬けに含まれます。
野菜であれば、トマトにも含まれるため、飲み物で摂取したい場合はトマトジュースを飲むとよいでしょう。
肉中心の生活をすると不足しがちなため、注意したいところです。
コンビニでも買える!自律神経を整える飲み物
コンビニでも買える自律神経を整える飲み物は、次のとおりです。
- ココア
- オレンジジュース
- 緑茶
以上の飲み物について、自律神経を整える栄養素を示しながら解説します。
ココア
ココアには、ストレス解消に役立つ次のような栄養素が豊富に含まれています。
- カカオポリフェノール
- たんぱく質
- カルシウム
- ビタミンB1
ストレスを解消できると自律神経が乱れににくくなります。
さらにデオプロミンと呼ばれる自律神経を整えるのに効果的な栄養素も含まれています。
オレンジジュース
オレンジに含まれるビタミンCはストレス解消に役立ちます。
コンビニでもすぐに購入できるので、朝の通勤時などにオレンジジュースを購入して飲んでみてはいかがでしょうか。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンと呼ばれる成分には、リラックス効果が期待できます。
またビタミンCやカフェイン、テアニンなどの物質も交感神経が優位な状態を鎮静化させる働きが期待できます。
自律神経を整える飲み物の飲み方
自律神経を整えたい場合は、睡眠の質を保てるような飲み方をすることが大切です。
そのためにも、就寝前の1時間前に温かい飲み物を適量飲むようにしましょう。
適量を飲むようにする
就寝前に飲み物を飲み過ぎると、夜間にトイレに行きたくなり、睡眠の途中で目を覚ましてしまいます。
睡眠を妨げられると、自律神経が整いづらくなるので、中途覚醒を減らすように注意しましょう。
水や白湯を飲むときは、飲み過ぎないようにしてください。
またココアや緑茶などのリラックス効果のある飲み物も適量を飲むようにすることが大切です。
就寝の1時間前に温かい飲み物を飲む
温かい飲み物を飲む際は、就寝の1時間前までにしましょう。
直前で水分を取ってしまうと、夜間にトイレに行くために起きてしまう可能性があります。
就寝の1時間前に温かい飲み物をとって、適度に体を温めることで、リラックスして眠りやすくなります。
自律神経を整えるおすすめのハーブティー
ハーブティーにはリラックス効果やストレスを軽減する効果があり、自律神経を整えたい場合におすすめの飲み物です。
自律神経を整えるために、ハーブティーを飲んでみてはいかがでしょうか。
自律神経を整える効果が期待できるハーブティーは次のとおりです。
- カモミール
- レモンバーム
- ローズマリー
- リンデン
- パッションフラワー
それぞれのハーブティーについて解説します。
カモミール
カモミールは、古くからハーブティーとして飲まれるほか、冷え症や生理痛、胃潰瘍などの症状の緩和にも使われてきました。
白い花びらを持つ花を春から初夏にかけて咲かせ、甘い香りがある点も特徴です。
リラックスしたい場合にはカモミールティーをおすすめします。
レモンバーム
レモンバームは食べ物や飲料の香り付けに使われる他、ハーブティーや料理の風味づけ、医療目的にも利用されてきました。
心身に働きかける効能があり、リラックスやストレス軽減に役立つとされています。
ローズマリー
ローズマリーは古代ギリシャ時代から人々の暮らしに利用され、料理や香料の他、薬用、化粧品にも幅広く利用されています。
さわやかな風味を持ち、料理をワンランクアップさせるのに役立ちます。
ローズマリーに含まれるロズマリン酸は、GABAアミノ酸トランスポーターの働きを促進するため、リラックス効果が期待できます。
リンデン
リンデンは、ストレスや不安を和らげ、鎮静効果を持つことで知られています。
ハーブティーにすると上品で甘い香りがして、香りを楽しみながら飲むと高ぶった緊張感がやわらぐでしょう。
パッションフラワー
パッションフラワーにはクマリンやグリコシド、フラボノイドなどの成分が含まれており、不眠や不安の改善、緊張感を和らげる効果が期待できます。
就寝時になかなか眠れない方は、パッションフラワーのハーブティーを飲んでみるとよいでしょう。
飲み物を工夫して自律神経を整えよう
今回は自律神経を整える飲み物を紹介しました。
就寝前にホットミルクを飲んだり、ハーブティーを飲んだりすると交感神経が優位な状態が和らぎ自律神経が整います。
日ごろからストレスを抱えて体調がすぐれない場合は、飲み物を工夫して自律神経を整えてみてはいかがでしょうか。
自律神経が乱れている場合は、整体を受けてみるのもおすすめです。
当院では脳整体と呼ばれる自律神経に特化した施術を準備していますので、お困りの場合はぜひご相談ください。