頚肩腕症候群に効果的なツボがあることをご存じでしょうか?
この記事で紹介する5つのツボを気持ちのよいくらいの刺激で押すと、腕の痛みやしびれが楽になる可能性があります。
頚肩腕症候群による腕の脱力感やしびれ、痛みに悩まされている場合は、ぜひお試しください。
さらに本記事では、ツボ押しと一緒に行うとさらに症状の軽減が期待できるストレッチも紹介します。
簡単にできるストレッチですので、実践してみてくださいね。
頸肩腕症候群とは
頸肩腕症候群とは、首や肩、腕に痛みやしびれ、脱力感などが生じる病気です。手をよく使う作業を続けると、筋肉の疲労によって頚肩腕症候群になることがあります。
頸部のレントゲンやMRIで大きな問題が見られない場合も多く、五十肩や腱板損傷といった肩の病気と間違われることもあります。
頸肩腕症候群の症状をセルフチェック
頸肩腕症候群のツボ押しをする前に、症状をセルフチェックしてみましょう。
次のような症状がある場合は、頚肩腕症候群が疑われます。
- 首から肩、腕、手にかけて痛みやしびれを感じる
- 腕全体の脱力感がある
- 腕が重く感じる
- 字を書きづらい
- 腕や手が冷たい
- 仕事をしていると症状が強くなる
- 不眠
- 食欲低下
頸肩腕症候群に効果のあるツボ5選
頸肩腕症候群に効果のあるツボは次のとおりです。
- 風池(ふうち)
- 大椎(だいつい)
- 肩貞(けんてい)
- 曲池(きょくち)
- 天宗(てんそう)
各ツボの位置や効果について解説します。
風池(ふうち)
風池(ふうち)は、髪の生え際まできたら、左右外側のくぼみでいちばんへこんでいるところにあります。
頚肩腕症候群以外にも目の疲れや肩こり、頭痛などに効果的といわれています。
大椎(だいつい)
大椎(だいつい)は、首の後ろ、肩甲骨の内側にある第7頸椎と第1胸椎の間に位置します。
首を前に曲げた際に、骨の出っ張りを感じるあたりです。
大椎は、呼吸の調整に用いられるほか、風邪や花粉症の症状緩和にも役立ちます。
肩貞(けんてい)
肩貞(けんてい)は、肩甲骨の外側の上端にあります。
腕の張りやしびれに用いられる他、腰痛に対して使われることもあります。
曲池(きょくち)
曲池は、肘を曲げたときにできるシワの外側にあります。
頚肩腕症候群の症状以外には、肩こりや首こり、大腸のトラブルなどにも用いられます。
天宗(てんそう)
天宗(てんそう)は肩甲骨の真ん中あたりにあるツボです。
肩こりや首こり、腕のだるさ、しびれなどに用いられます。
ツボ押しで頚肩腕症候群が楽になる理由
ツボ押しで頚肩腕症候群が楽になる理由を、東洋医学的な観点から考えると「痺証(ひしょう)」と呼ばれる症状が改善するからと考えられます。
「痺」とは、つまった状態で通じないという意味です。
つまり、頚肩腕症候群は気の流れがつまって通りづらくなって起こっているのです。
そこでツボ押しをすることで、気の流れがつまって流れていない状態が、正常に流れるように促せるようになります。
その結果、頚肩症候群が楽になると考えられます。
頚肩腕症候群に効果のあるストレッチ
頚肩腕症候群を楽にするためには、ツボ押しと合わせてストレッチをするのもおすすめです。
おすすめのストレッチを2つ紹介するので、実践してみてください。
大胸筋を伸ばすストレッチ
大胸筋をストレッチすると、胸を張りやすくなり、首に負担の少ない姿勢を取れるようになります。
結果的に、首の負担で起こっていた頚肩腕症候群を楽にできる可能性があります。
次のように、ストレッチをしてみてください。
- 肘を曲げた状態で手のひらを壁に付ける
- 手のひらを壁に付けたまま、体をひねる
- 大胸筋が伸びる感じがあれば、そのまま10~20秒キープする
肩甲骨を引き寄せるストレッチ
肩甲骨を引き寄せるストレッチをして、僧帽筋を鍛えると猫背になりにくくなり、肩や首の負担を軽減できます。
頚肩腕症候群を予防できますので、ぜひ実践してみてください。
次の手順で肩甲骨をトレーニングしてください。
- 両手にタオルを持った状態で椅子に座る
- 後頭部の後ろにタオルを通した状態で持つ
- タオルを持ったまま両腕を伸ばす
- 両腕を伸ばしきったら、再度腕を曲げてタオルが後頭部の後ろにくるようにする
- 2~4を繰り返す
頚肩腕症候群に関するQ&A
頸肩腕症候群はどんな痛み?
頚肩腕症候群になると、次のような痛みを感じます。
- 手にハンドバッグなど下げているのがつらい
- 携帯電話を持っているのがつらい
- 肩や首がだるくてつらい
- 頭痛を感じることがある
- 背中が痛い
- 腕から指先にかけてしびれが出る
頸肩腕症候群はどのくらいで治る?
症状の重さや、発症してからの経過期間により治癒まで個人差があります。
施術を受けた場合、約1ヶ月程度はかかると考えられますが、実際に診せていただけるとより正確な判断ができます。
頸肩腕症候群の初期症状は?
初期症状は首や肩、腕の痛み、こり、脱力感、しびれ感などです。
頚腕症候群の治し方は?
頚肩腕症候群の治し方については、整形外科で治療を受ける場合と整骨院や整体院で治療を受ける場合とで大きく異なります。
整形外科で治療を受ける場合は、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などで痛みを軽減させる治療が行われます。
整体院や整骨院であれば、痛みの出ている箇所をほぐして血行を促進したり、首や肩、腕に負担がかからないような姿勢になるようにバランスを整えたりします。
頚肩腕症候群がツライ場合はツボ押しやストレッチをしてみよう
頚肩腕症候群の痛みやしびれを軽減させるためには、ツボ押しは有効です。
さらにストレッチも一緒に行うことで、効果を高められます。
セルフケアで楽にならない場合は、整体院や整骨院、鍼灸院などの専門家に相談するのも1つの手段です。
当院でも、頚肩腕症候群にも対応可能ですので、お悩みの場合はご相談ください。
頚肩腕症候群については、肩こりや首の痛みの症状別ページも参考にしてください。