急に左側の腰が痛くなる原因は?女性特有の病気についても解説

左腰の痛み

「急に左側の腰が痛くなった…」

「病気が隠れていないか不安」

以上の悩みを抱えている場合は、この記事を参考にしてください。

左側の腰が急に痛くなった場合、内蔵の病気や婦人科系の疾患が隠れている可能性があるので、まずは病院を受診しましょう。

また病気以外にも骨盤バランスの崩れや神経の圧迫なども原因として考えられます。

左側の腰が痛くなる原因や対処法について詳しく解説します。

左の腰が急に痛くなる原因

次の原因により、左側の腰が急に痛くなる場合があります。

  • 内臓の不調や病気
  • 女性特有の病気
  • 骨盤バランスの崩れ
  • 神経の圧迫

それぞれについて、詳しく解説します。

内臓の不調や病気

腰が痛くなる内臓の不調や病気には、膵炎や結石、腎盂腎炎などがあります。

各疾患について詳しく解説します。

膵臓の病気

膵臓は後腹膜と呼ばれる背中側に張り付いている臓器であるため、癌を発症すると腰が痛くなります。

また腰痛以外にも、みぞおちにも痛みが出るため、食事をとれなくなることもあります。

膵臓の病気には他にも膵炎がありますが、その場合は腰が痛くなることは少なく、食後に腹痛が現れる点が特徴です。

尿路結石

尿路結石とは、腎臓から尿道までの尿路に結石ができた状態です。

結石ができる場所によって、腎結石や尿管結石、膀胱結石とも呼ばれます。

尿路結石になると腰痛だけではなく、吐き気を伴うことの多い点が特徴です。

また水分摂取が不足したり、長時間トイレにいかなかったりすると発症のリスクが高まります。

夏場に突然、激しい腰痛に見舞われた場合は尿路結石であることが多いです。

腎盂腎炎

腎盂腎炎とは腎臓に感染症が発生した状態で、尿道を細菌が逆行することで発症します。

腎臓は左右にあるため、左側で感染がおこった場合は左側の腰痛、右側で感染が発生した場合は、右側の腰痛につながる点が特徴です。

感染症であるため、病院を受診すると抗生剤を処方されます。

女性特有の病気

腰痛を発症する女性特有の病気には、子宮内膜症や子宮筋腫、月経痛などがあります。

それぞれについて解説します。

子宮内膜症

子宮内膜が通常よりも多くできると子宮内膜症を発症します。

子宮内膜は、女性が妊娠した際に胎児のベッドの役割を果たし、妊娠しなかった場合は生理の際に経血となって体外に排出されます。

子宮内膜症の場合、炎症や癒着が原因で安静にしても腰に痛みを感じます。

子宮筋腫

子宮筋腫とは筋肉組織にできる良性腫瘍で、若年層から中高年の幅広い年齢層の女性にみられます。

30歳以上の女性であれば、20~30%にみられるため、とくに珍しくはない症状です。

主な症状は生理時の経血が多くなったり、痛みが出たりすることです。

痛みは下腹部に感じることが多く、ときには腰痛として感じることもあります。

月経痛

月経痛とは、月経時に起こる腹痛や腰痛などをさします。

月経時にはプロスタグランジンと呼ばれる物質が子宮を収縮させるため、腹痛や腰痛などの痛みが現れます。

子宮の収縮が強くなるほど、痛みも強く感じ、その強さは個人差によるところが大きいです。

日常生活がつらいほどの痛みを感じる場合は、月経困難症と呼ばれます。

月経困難症には機能性と器質性があり、病院の検査で原因がわからないものを機能性、病院で検査を受けると子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が判明するものを器質性と呼びます。

器質性の場合、まずは病院の治療を受けることが大切です。

一方で機能性の場合は、整体院などの病院以外の治療法を試してみるのも1つの手段と考えられます。

骨盤バランスの崩れ

骨盤のバランスが崩れると、左側もしくは右側の腰が痛くなることがあります。

とくに骨盤が左右に傾くと、負担が片側に集中してしまい、左右どちらかのみに腰痛を感じる可能性があります。

脚を組んで座ったり、バックを片側の肩に長時間かけたりすると、骨盤の左右差につながるため注意が必要です。

神経の圧迫

骨に骨棘ができたり、椎間板と呼ばれる軟骨が飛び出たりすると、それが神経を圧迫して腰が痛くなります。

神経の圧迫による腰痛には、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症・すべり症、脊柱管狭窄症などがあります。

腰の神経が圧迫されると、腰痛だけではなく、左側もしくは右側のどちらかの脚がしびれたり、お尻が痛くなったりする点も特徴です。

重症化すると排便困難になったり、歩けなくなったりするため、早めに対処することが大切です。

左の腰が急に痛くなった場合の対処法

左の腰が急に痛くなった場合、まずは病院を受診しましょう。

次にセルフケアを実践したり、整体院に相談したりすると早期改善が期待できます。

詳しい対処法を紹介するので、参考にしてください。

病院を受診する

左の腰が痛くなったら、まずは病院を受診しましょう。

急に腰が痛くなった場合、先述したように膵臓や尿路結石、腎臓などの病気や不調を発症していることがあります。

また女性であれば、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の疾患を患っている場合もあります。

病気を放置すると症状が悪化するリスクがあるので、まずは病院で検査を受けて病気になっていないかチェックしてもらいましょう。

セルフケアを実践する

病院で検査を受けて原因が分からなかったり、家で様子を見るようにいわれたりした場合は、セルフケアを実践してみましょう。

左側の腰が痛い場合、片側の腰方形筋やお尻が硬くなっていることがしばしばあります。

ストレッチやテニスボールマッサージで、硬くなった筋肉をほぐすとよいでしょう。

腰方形筋のストレッチ

腰方形筋とは、肋骨と骨盤をつなぐ筋肉で腰の外側に広がるように付着しています。

そのため左側の腰方形筋が硬くなると、左側の腰が痛くなるのです。

次の手順でストレッチをしてみましょう。

  1. 床に仰向けで寝る
  2. 寝た状態で、左膝を胸に引き寄せるようにして右手で抱え込む
  3. 腰をひねるようにして左膝を右側へ倒す
  4. 左側の腰からお尻に伸ばされている感覚があれば、20秒ほどキープする
  5. 1~4を5回繰り返す

右側の腰が痛い場合は、以上を反対側で行ってみてください。

お尻のテニスボールマッサージ

腰が痛い場合は、中殿筋と呼ばれるお尻の外側にある筋肉にテニスボールを当ててマッサージをすると腰痛が楽になります。

左側の腰が痛い場合は、左側のお尻をマッサージして、右側が痛い場合は右側のお尻をマッサージしてみてください。

腰の痛みを取る生活習慣

下半身の筋トレ

下半身の筋肉が弱くなると、腰が不安定になって炎症を起こしやすくなります。そのため、炎症による腰の痛みを防ぐためにも下半身の筋トレは大切です。年齢を重ねると、徐々に筋肉が衰えるので、できれば下半身の筋トレは習慣にしていただきたいです。

有酸素運動

体重が増えると、腰への負担が大きくなるから腰を痛めやすくなります。体重を押さえたい場合は、筋トレよりも有酸素運動が効果的。筋トレをした後に、有酸素運動をするような習慣を身に着けると腰の痛みが出ない生活を送れます。

粗食

粗食も体重を増やさないようにするために重要です。すでに肥満傾向にある場合は、まずは食習慣を粗食にして、食習慣の改善から始めてください。粗食の基本は、一汁一菜。ごはんとみそ汁、少しのお漬物をベースにしてください。

ストレスケア

ストレスケアは炎症が出にくい体にするために大切です。ストレスを抱えると、体に炎症を起こすような物質が分泌されるので、腰の関節も炎症を起こして痛くなりやすいのです。ストレスケアの基本は、まずはしっかり睡眠をとること。睡眠不足の場合は、睡眠時間を確保することからはじめてみてください。

入浴

入浴して体全体を温めると、血行が促進され腰の痛みが和らぎます。腰の炎症がない痛みでつらい場合は、お風呂に入るといいですよ。しかし、腰に炎症がある場合は入浴で炎症がひどくなるケースがあるので、長時間の入浴は避けてください。

整体院に相談する

左側もしくは右側の腰が痛い場合は整体院に相談して、姿勢や骨盤の左右差などの根本的な原因を調べてもらうのもおすすめです。

病院で原因がわからない場合は、骨盤のバランスや下半身の左右差などが原因で左右どちらかの腰が痛くなっている場合があります。

とくに過去に左側の膝や足首に捻挫や骨折などをした場合、それが原因で左腰に長年にわたって負担がかかったりします。
左側の下肢の検査を見逃さないようにするのもポイントです。

原因を特定したうえで、そこにアプローチした方が腰痛の改善も早いので、体全体の姿勢やゆがみをチェックする方がいいですよ。

当院でも腰痛の方に姿勢やゆがみチェックを行っているので、どうぞご相談ください。

左側の腰が急に痛くなったら、まずは病院を受診しよう

左側の腰が急に痛くなったら、まずは病院を受診するようにしましょう。

急な腰痛の場合は、内蔵の病気や婦人科系の疾患が隠れていることがあります。

病気の悪化を招く前に、早めに医療機関で適切な処置を受けることをおすすめします。

病院を受診しても原因がわからなかったり、薬ではなかなか腰痛が改善されなかったりする場合は、整体に相談するのもおすすめです。

当院では左右いずれかの腰痛で悩まれている方が早く改善できるように、根本原因をはっきりさせたうえで施術を行っています。

原因がわからない左側の腰痛でお悩みの場合は、どうぞカミヤ治療院にご相談ください。