
喉が痛いと、まず「風邪かな」と考える人は多いかもしれません。
ただ、熱はないのに喉だけでなく首の横まで痛むと、「このまま様子を見ていいのかな」と不安になることもあるでしょう。
喉と首の横の痛みは、喉の炎症だけで起こるとは限りません。首のリンパ節が腫れていたり、首まわりの筋肉がこっていたりすることで、痛みを感じる場合もあります。
また、熱がないからといって、必ず軽い症状とは言い切れません。飲み込みにくい、声がかすれる、息苦しさがあるといった症状を伴う場合は、早めに医療機関で相談することも大切です。
この記事では、熱がないのに喉と首の横が痛むときに考えられる原因や、注意したい症状、自宅でできる対処法、受診を検討したい目安について紹介します。
喉や首まわりの痛みが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
熱がないのに喉と首の横が痛いのはなぜ?
喉と首の横が痛いのに熱がない場合は、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、比較的よくみられる原因について解説します。
喉の炎症が軽い段階で起きている
喉の痛みは、喉に炎症が起こることで生じます。
喉の炎症には、咽頭炎や扁桃炎、喉頭炎などがあり、炎症があると神経が刺激されて痛みを感じます。発熱を伴うこともありますが、炎症の程度によっては熱がはっきり出ないこともあります。
そのため、熱がなくても、喉の違和感や軽い炎症が起きている可能性はあります。
首のリンパ節が腫れて痛んでいる
喉の近くに炎症があると、首のリンパ節が反応して腫れることがあります。
そのため、「喉が痛い」「首の横を押すと痛い」という場合は、リンパ節の腫れが関係していることもあるでしょう。
筋肉のこりや姿勢の悪さで首の横が痛くなっている
喉の違和感だと思っていても、実際には首の横の筋肉の張りやこりを痛みとして感じている場合もあります。
長時間のスマホやパソコン作業で首まわりの筋肉が緊張すると、首の横やあごの下あたりに痛みや重だるさを感じることがあります。特に、喉の痛みが強くないのに首の横のつらさが目立つ場合は、筋肉の負担もひとつの可能性として考えられます。
乾燥や声の使いすぎで喉に負担がかかっている
喉は乾燥や発声の負担によっても痛みが出やすくなります。
声をよく使う人や、乾燥しやすい環境にいる人は、熱がなくても喉に負担がかかっていることがあります。
エアコンの効いた部屋に長くいるときや、大きな声を出す機会が続いたときは、喉の負担を疑ってみてもよいでしょう。
熱がない場合でも注意したい症状
熱がない場合でも、症状によっては注意が必要です。
ここでは、特に気をつけたい症状を紹介します。
飲み込むと強く痛む場合
飲み込むときに強い痛みがある場合は注意が必要です。
水分や食事がとりにくいほどの痛みがあるときは、早めに耳鼻咽喉科に相談したほうがよいでしょう。
首の腫れやしこりがはっきりある場合
首の横に腫れやしこりがはっきり触れる場合も、様子見でよいとは限りません。
腫れが目立つ、触れると強く痛む、だんだん大きくなるといった場合は受診を検討しましょう。
痛みが長引く、繰り返す場合
喉や首の横の痛みが長引く場合や、よくなったと思っても繰り返す場合も注意が必要です。
一時的な炎症や乾燥だけであれば自然に軽くなることもありますが、なかなか改善しない場合は別の原因が関係していることもあります。自己判断で長く放置しないことが大切です。
喉と首の横が痛いときに自分でできる対処法
症状が軽い場合は、まず喉や首まわりに負担をかけないことが大切です。
喉を乾燥させないようにする
喉が乾燥すると、粘膜に負担がかかりやすくなります。
室内が乾燥しているときは加湿を意識し、水分もこまめにとるようにするとよいでしょう。喉に負担をかけにくい環境を整えることが大切です。
刺激の強い食べ物や飲み物を控える
喉が痛いときは、刺激の強い食べ物や飲み物を控えたほうが無難です。
辛いもの、熱すぎるもの、アルコールなどは喉にしみやすく、つらさを強く感じることがあります。症状があるあいだは、やわらかくて刺激の少ないものを選ぶとよいでしょう。
首まわりを冷やしすぎないようにする
首まわりが冷えると、筋肉がこわばってつらさを感じやすくなることがあります。
特に首の横の痛みが筋肉の張りと関係している場合は、冷房の風を直接受けないようにする、首元を冷やしすぎないようにするといった工夫も役立ちます。
無理に触ったり押したりしない
首の横が痛いと、つい気になって何度も押したくなるかもしれません。
しかし、リンパ節が腫れている場合や炎症がある場合は、強く触ることで刺激になることがあります。気になるとしても、何度も押したりもんだりしないようにしましょう。
こんなときは早めに受診を検討
次のような場合は、早めの受診を検討したほうが安心です。
痛みが強く食事や水分がとりにくい場合
飲み込むたびに強く痛む、食事や水分が十分にとれないという場合は、喉の炎症が強い可能性があります。
息苦しさや声のかすれがある場合
息苦しさや強い声のかすれがある場合も注意が必要です。
呼吸がつらい、声が出しにくいといった症状があるときは、早めに受診を検討しましょう。
首の腫れが大きくなる場合
首の腫れが目立ってきたり、短期間で大きくなるような場合も受診を考えましょう。
炎症によることもありますが、それ以外の原因が関係していることもあるため、早めに相談したほうが安心です。
長期間よくならない場合
数日から1週間程度たってもよくならない、あるいは繰り返し痛む場合は、早めに相談したほうが安心です。
「熱がないから大丈夫」と決めつけず、長引く症状は一度みてもらうことが大切です。
何科を受診すればよい?
喉と首の横の痛みがある場合、どこに相談すればよいか迷うこともあるでしょう。
まずは耳鼻咽喉科が相談しやすい
喉の痛みや声のかすれ、飲み込みにくさ、首のリンパ節の腫れなどがある場合は、まず耳鼻咽喉科が相談しやすい診療科です。
特に、呼吸がつらい、飲み込みにくいなどの症状がある場合は、耳鼻咽喉科での相談が重要です。
首のこりや筋肉の痛みが中心なら別の選択肢もある
喉の痛みよりも、首の横の筋肉の張りやこり、姿勢の悪さによる痛みが強そうな場合は、整形外科など別の診療科が選択肢になることもあります。
ただし、自分では判断しにくいこともあるため、迷う場合はまず耳鼻咽喉科で相談するとよいでしょう。
喉と首の横が痛くても熱がないから大丈夫とは限らない
喉と首の横が痛いのに熱がない場合は、喉の軽い炎症、首のリンパ節の腫れ、筋肉のこり、乾燥や声の使いすぎなど、さまざまな原因が考えられます。
熱がないと軽く考えてしまいがちですが、飲み込むと強く痛む、首の腫れが目立つ、声のかすれや息苦しさがあるといった場合は注意が必要です。
まずは喉を乾燥させないこと、刺激の強いものを控えること、首まわりを冷やしすぎないことなどを意識し、無理に触らないようにしましょう。
そのうえで、症状が強い場合や長引く場合は、早めに耳鼻咽喉科などの医療機関に相談することが大切です。
