座ると痛くて立つと楽になる腰痛は、腰そのものよりも骨盤の動きなどが関係しているケースが多いものです。そのため、腰をもみほぐしたり、腰にシップを張ったりするだけでは解決できないこともあるので注意しましょう。
本記事では、座ると痛くなる腰痛の原因について詳しく解説します。おすすめのストレッチや治し方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
座ると痛くて立つと楽になる腰痛の原因
座ると腰が痛くなって立つと楽になる原因として、以下が考えられます。
- 不良姿勢
- 腰の病気
- 梨状筋症候群
- 椅子の問題
- 座り方の問題
それぞれについて解説します。
不良姿勢
座った姿勢が悪いと腰が痛くなります。
たとえば足を左右どちらかに投げ出した「横座り」の姿勢は、背骨が左右に曲がった状態になるため腰痛につながります。また両膝を抱えて座る「体育座り」は腰を丸めるため腰に負担をかけることになります。
横座りや体育座りを続けることで、腰にダメージが蓄積されて、やがて痛みにつながるケースもあるため注意が必要です。
床に座る際は椅子を使ったり、胡坐の姿勢をとったりして、なるべく腰をまっすぐに伸ばして座るようにしましょう。そうすれば腰への負担が軽減できるため、腰が痛くならずに済む可能性があります。
腰の病気
腰椎椎間板ヘルニアは腰椎すべり症などの腰の病気を抱えている場合、長時間の座位で腰に負担をかけることで痛くなる可能性があります。
とくに腰椎椎間板ヘルニアの場合、座って腰を丸くした状態を続けると症状が悪化するケースもあるため注意しましょう。
デスクワークや勉強などにかける時間が長くなると、体を支えるための筋肉が疲労して、いつのまにか腰を丸めてしまうこともあります。腰の痛みだけではなく足にしびれを感じるようになったら要注意です。
梨状筋症候群
梨状筋症候群とはお尻の奥にある梨状筋と呼ばれる筋肉が神経を圧迫して下半身に痛みを感じる状態です。
椅子に座ると、お尻を圧迫することになるため、梨状筋症候群を抱えている方は、腰の痛みや下半身のしびれが悪化するケースがあります。
椅子の問題
椅子の座面が硬いとお尻を圧迫して、腰が痛くなることがあります。お尻にコリができると、それが原因でお尻に痛みを感じることもあるのです。
また座面の位置が高過ぎると、骨盤が安定せずに腰に負担がかかることもあります。足が地面につかないため、骨盤を安定させられず、背骨が左右に曲がって腰に負担がかかるのです。
座り方の問題
椅子に座る際に足を組んだり、腰を丸めたりして座ると、腰痛につながることがあります。
足を組んで座ると、左右のどちらかに負荷がかかるため腰の一部分にダメージを与えることになります。ダメージが蓄積することで、腰痛が慢性化して座るたびに腰の痛みが気になる状態になります。
またデスクワークでパソコン画面を覗き込もうと、猫背の姿勢になると腰が丸くなるため、腰に負担がかかります。腰椎のなかにある軟骨に圧がかかり中身が飛び出すと、腰椎椎間板ヘルニアになる恐れもあるため注意が必要です。
座ると痛くて立つと楽になる腰痛への対処法
座ると痛くて立つと楽になる腰痛に対処するためには、まずは座り方を見直したり、長時間の座位を避けたりすることをおすすめします。
さらに時間的な余裕があれば、ストレッチをするのもおすすめです。
座り方を見直す
座り方を見直す際は、次のポイントをチェックしてみましょう。
- 骨盤が左右どちらかに傾いていないか
- 腰が丸くなっていないか
- 腰を反り過ぎて力が入っていないか
とくに床に座る場合は、椅子に座るときよりも腰に負担がかかりやすいため注意が必要です。
腰が痛くなる場合は、可能な限り椅子に座るようにした方が負担を軽減できます。
長時間の座位を避ける
正しい姿勢で座ったとしても長時間座り続けると、徐々に腰に疲労が蓄積して痛くなります。
また股関節が固まることで、骨盤の動きが悪くなり、立ち上がる際に腰を痛めてしまうこともあるため注意しましょう。
デスクワークや勉強をするときは、なるべく長時間の座位を避け、適度に休憩を挟んで立ち上がったり、歩いたりすることをおすすめします。
そうすることで、股関節周りの筋肉が固まらないため、骨盤が動きやすい状態を維持できます。腰への負担も軽減できるため、休憩を挟んで動くようにすることを意識してみてください。
ストレッチをする
腰痛を楽にするためには、骨盤周りの筋肉をストレッチして骨盤が動きやすい状態を保ちましょう。たとえば次のような筋肉をストレッチすると腰への負担軽減につながります。
- 太ももの筋肉
- 股関節の筋肉
- お尻の筋肉
カミヤ治療院では、座った状態で腰が痛くなる方のために、原因に応じたおすすめのストレッチ方法をアドバイスしています。どうやったら効果的にストレッチできるか知りたい場合は、ぜひご相談ください。
座ると腰が痛くて立つと楽になる場合に注意すべきポイント
座ると腰が痛くて立つと楽になる場合は、次のポイントに気を付けてみてください。
- 激しい運動を控える
- 腰に強い刺激を与えない
- 悪化する場合は医療機関に相談する
それぞれについて解説します。
激しい運動を控える
座ると腰が痛くても、立ったら楽になる場合は、ついつい激しい運動を続けてしまうこともあるのではないでしょうか。
たとえ立つと腰が楽になったとしても無理は禁物です。
座って腰が痛い場合、腰になんらかの病気を抱えていたり、疲労が蓄積していたりするので、無理に動かさないように注意しましょう。
とくに体幹を鍛えるために筋トレをする場合は、専門家のアドバイスを受けることが大切です。腰痛改善のために腹筋や背筋のトレーニングする場合も、逆に腰を痛めないように正しいやり方で取り組むことが大切です。
腰に強い刺激を与えない
腰が痛いと腰の筋肉のこりが原因と考えて、ついつい強くもんでもらったり、矯正などで刺激を与えてしまったりしがちです。
しかし腰の炎症が原因で腰が痛くなっている場合は、かえって腰痛を悪化させる原因になるため注意しましょう。
座った状態で腰が痛くなる場合、炎症で自発的に痛みが出ている可能性もあります。その場合、まずは安静にして炎症が治まるのを待つことが治療の基本です。
悪化する場合は医療機関に相談する
腰の痛みが悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。悪化する要因としては腰の病気の他にも、膵臓や胃腸、腎臓などの内科的な疾患も考えられます。
内科的な疾患を放置すると症状が悪化して、腰だけではなく全身にまで症状が波及する恐れがあるため注意が必要です。まずは整形外科を受診して、腰の状態を診てもらったうえで、必要であれば他の病院を紹介してもらいましょう。
座ると痛くなる腰痛でお悩みの場合はご相談ください
座ると痛くなる腰痛でお悩みの場合は、江戸川区西葛西にあるカミヤ治療院にご相談ください。カミヤ治療院は丁寧なカウンセリングで、まずは腰が痛くなっている原因をはっきりさせます。
その後は、腰痛の原因をわかりやすく説明して、それに対してどのような施術をするのかをお伝えいたします。
座ると痛みが出て、立つと楽な場合、腰以外の部位に原因があるケースも多いため、全身をしっかりとチェックしたうえで適切な施術をご提案いたします。
座ると痛くなる腰痛を改善できずにお困りの場合は、整体歴27年以上で実績も豊富なカミヤ治療院におまかせください。