頑固な便秘の真犯人は「内臓下垂」?腸活が効かない理由と改善法

腸活や運動をしても解消されない便秘の原因は「内臓下垂」かも?

腸活や運動、食生活の見直しをしているのに、便秘が解消されないと悩んでいる方は少なくありません。

“腸に良いこと”を取り入れているのにも治らない頑固な便秘の原因は、「内臓下垂」の可能性があります。

今回は、内臓下垂とはどういうものなのか?また、セルフチェックの方法、原因・対処法をご紹介させていただきます。
頑固な便秘やお腹の下部の”ぽっこり”に悩んでいる方は是非最後までお読みいただけると幸いです。

内臓下垂とは?

文字通り、胃や腸といった”内臓”が本来あるべき位置よりも下に下がってしまっていることを「内臓下垂」といいます。

特に内臓の中でも最も下部に位置する腸は、内臓下垂になると、他の内臓の重みで潰れ、腫れや炎症、ぽっこりお腹の原因になってしまいます。

セルフチェックの方法

「もしかして、内臓下垂かも?」と思った方はまず、セルフチェックを行ってみてください。

  • 便秘である
  • 食後、下腹がぽっこりする
  • 食後、ゲップがよく出る

3つの項目に当てはまっている方は、内臓下垂の可能性があります。
それぞれの項目の詳細は、以下の通りです。

① 便秘である

内臓下垂によって、腸が押しつぶされると、腸の動き(蠕動運動)も鈍くなります。
便を排出する力、”排出力”が弱まり、便秘になりやすくなるのと同時に、ガス溜まりも起きやすくなります。

② 食後、下腹がぽっこりする

食事をすると胃の中に食べ物が入るため、膨らむのは当然のことですが、通常の胃の位置を考えると、下腹が膨れるのは内臓下垂になっていると判断できます。

③ 食後、ゲップがよく出る

内臓下垂になると、胃も圧迫され、十二指腸に消化した食べ物を送りにくくなるため、ゲップが増えます。
また、胃がムカムカ・キリキリするといった胃もたれ、食欲不振なども、圧迫による胃のはたらきが低下していることが原因といえます。

内臓下垂の原因

では、その”内臓下垂”となる原因とは何なのでしょうか?

原因は大きく分けて2つ、身体的要因と精神的要因があります。

身体的要因

猫背や反り腰といったいわゆる”悪い姿勢”、運動不足は内臓を支えている筋肉の力を低下させてしまいます。筋力が下がると重みに負けて、下へ下へと下がっていってしまうのです。
また、内臓が下がることによって前傾姿勢になりやすくなるため、負の連鎖が発生してしまいます。

精神的な要因

仕事や人間関係のストレスにより、自律神経が乱れ、消化不良が起こりやすくなります。胃の不調は、胃の位置を下げる要因になり、下がった胃に圧迫されて腸までも下がる傾向にあります。

ストレス社会と呼ばれる今、ストレスをゼロにするのは難しいことですが、密接な関わりがあるというのは覚えておきましょう。

内臓下垂の症状

身体的要因、精神的要因の両方が関連する内臓下垂は、現代に生きる人に増えています。また、見た目の上では分かりにくいものですが、想像以上に身体の不調を引き起こします。

① 便秘

腸が圧迫されるようになると、腸の動き(蠕動運動)が阻害されます。また、内臓下垂が理由となる便秘の場合は、食物繊維や乳酸菌、発酵食品や便秘薬といったものを取り入れても、なかなか改善に至らないのが厄介なところです。
便秘が続くと腸内に溜まった老廃物が腐敗してガス溜まりを起こし、お腹のハリや痛み、苦しさを感じることもあります。

基礎代謝の低下や冷え性なども関連するため、女性にとって、大敵ともいえます。
また、内臓下垂による便秘は、ダイエットの効果も阻害するため、ダイエット中の方にとっても良くないことといえます。

② 身体の痛み

食生活の乱れや消化不良によって胃の調子が悪くなると、胃が下がり、腸の圧迫を引き起こします。また、それは、お腹周りの筋肉の血行不良につながり、腰痛の原因にもなります。中にはぎっくり腰になる方もいるくらいですので、十分に気をつけたいところです。

下がった内臓は骨盤の中にまで及び、生理痛の症状が重くなることもあります。骨盤周辺の筋力とも関係しますが、内臓を支えるほどの筋力はないため、骨盤の歪み、生理痛の悪化の原因になります。

③ 自律神経の不調

内臓が正常にはたらかなくなると、排泄や血行に問題が出てきて、副交感神経のはたらきが悪くなります。逆に交感神経が優位となる時間が増え、眠いのに寝付けない、といった問題も生じます。日中の眠気等にも繋がり、仕事のパフォーマンスが低下してしまいます。

内臓下垂の改善方法

時に深刻な悩みのタネとなる内臓下垂の改善方法は、ご自身の生活習慣の改善がとても重要です。また、整体による改善効果も高いので、専門家の手を借りるのも1つの方法です。

① 姿勢に気をつける

スマートフォンやパソコンが普及している今、姿勢の悪い方というのは昔より増えています。
「立つ」、「座る」、「寝る」、この3つの姿勢の悪さが、内臓下垂を引き起こすので、まずは、生活の中でこの3つの姿勢に気をつけてみてはいかがでしょうか。

「立つ」時は

耳・肩・股関節・くるぶしが、一直線上に並ぶように意識してみてください。
壁を背にして立つととても分かりやすいです。前屈みにならないように気をつけてください。

「座る」時は

両ひざと股関節が90°になり、骨盤の上に頭が乗るイメージです。すっと、背筋が伸び、良い姿勢で座れます。パソコン業務の多い方は、軽くワキを締めて作業するようにすると、巻き肩の予防にもなります。

「寝る」時は

仰向けが1番です。ただ、人によっては眠りにつきにくいこともありますので、自分のリラックスできる体勢をおすすめします。

② 整体を受ける

骨格の歪み、姿勢の悪さ、筋肉のこわばりを改善することができます。
特に骨盤矯正などは、なかなかセルフケアでは改善が難しいため、整体を受けるなどして、内臓を正しい位置に誘導してあげましょう。
肩こり、腰痛、首こりなどの辛い症状を緩和できるのもメリットの1つです。

腸活と内臓下垂の関係

“腸活”といったワードもよく耳にするようになりましたが、本当に腸というのは大切です。
腸と脳は、遠く離れた位置にありますが、非常に密接に関係していて、腸の動きが悪くなると、気分にも影響するともいわれています。

また、今回ご紹介した通り、腸の動きの悪さは、内臓下垂を引き起こします。腸が圧迫されると、便が一箇所に滞り、ガスが出て不快な症状が出ます。

腸内のガス圧が高くなると、肺や心臓にも影響を与え、肌のくすみなど、全身症状が出るようになります。

カミヤ治療院の整体アプローチ

「カミヤ治療院」は、腸の本来の位置、そしてはたらきを取り戻す、”オリジナル”の整体をいたします。当院の施術を受けていただくと、腸の蠕動運動が促され、便秘やガス溜まりを解消することができます。

実際に施術を受けた患者さまの中には、「筋トレやダイエットの効果が出た」、「姿勢が良くなった」、「体調がよくなった」と、色々な変化に気づき、驚かれる方も多いです。

さいごに

腸は”第2の脳”なんていわれるほどに、重要な部位です。
内臓下垂になると、本来のはたらきが発揮できなくなるため、普段から生活習慣には気をつけて生活してください。

特に注意したいのは、「姿勢」です。悪い姿勢は、内臓下垂の他、肩こりや腰痛などの原因にもなりますので、日頃から注意しましょう。
また、時には整体の力を借りて、身体の中から”整える”ことも大切です。